REVOLUTION-X / AEON LIGHT

レボリューション X(イオン・ライト)

カーボンの優れた特性を活かした、
唯一無二のオーディオラック

カーボン構造

カーボンは剛性や弾性に非常に優れています。棚板(シェルフ)部はオートクレーブ成形によるカーボン構造を採用、更に内部にはフォームを充填する事で剛性を高めながら共振を大幅に低減させ、スピーカーや床からの振動の散逸、除去に大きく寄与します。カーボンは強力で耐久性のある素材でありながら、非常に薄くても重い重量を支えることができる特徴を持っています。

カーボンは優れた特性を持っている反面、生産には非常に手間と時間を要するためにコストが掛かります。そこで本機のシェルフに使用しているカーボンでは、その 70% がリサイクルされた炭素繊維で構成されています。この技術により、標準的なカーボンファイバーと同等の構造能力機能を確保しながら、出来る限りコストを抑える事に成功しました。

パネルトップ

わずか 3 mm厚のパネル内部は、ポリウレタンとアルミニウムを交互に重ねた5層で構成されています。剛性を高めるアルミニウム、ターンテーブルや CD プレーヤーの駆動によって生成されるエネルギーを抑制させる非常に薄いポリウレタン、それらをサンドイッチする構造で共振点を分散させる事により、音楽の純度を損なう事なくシステムのポテンシャルを十二分に発揮します。
トップレイヤーには、「REVOLUTION X」 ロゴのレーザーエッチングが施されています。

パネルボトム

シリーズ名にある「X」の形状を採用。X形状リブは、デザインだけでなく、非常に薄いカーボンの強度を大幅に向上させる事に寄与します。標準的な素材では美しく仕上げる事の難しい、この独創的構造は自由な形に成形可能なカーボンファイバーならではの特徴となっています。

ステンレス製支柱部

直径40mmφの支柱部は無垢の削り出しステンレスを採用、更にダークグレーの半光沢塗料でコーティングしています。ステンレス製支柱部は、安定性が高いだけでなく、共振や振動の減衰においても非常に優れています。

フルモジュラー構造を採用することで、システムの変更時にはオプションの延長用支柱5cm、10cmの2種類があり、使用機器に合わせて棚板間の高さを変更する事ができます。

デカップリング構造

2つの異なるデカップリング素材を採用しています。1 つ目はシェルフとステンレス製支柱の間で、「REFERENCE LINE」にも使用しているエラストマー・ワッシャーを採用。

一方フット部では、床からの振動を吸収するために、スパイクではなく柔らかいラバーを採用しています。これは耐震ビルの床とまったく同じ考え方であり、床に接する素材が柔らかいほど、より多くの振動が床からラックに伝わらず消散します。例えば「CLASSIC LINE」で使用しているラバーの硬度が90shに対し、こちらは 50 shとおよそ半分の硬度となっています。

シェルフとステンレス製支柱の間に使用するエラストマー・ワッシャー
ラバー製フット

イタリアの熟練職人による手作業で製作

カーボン製シェルフの製造では、オートクレーブ成型(シート状のカーボンを金型に入れ、高圧で硬化させる工法)を用いながら、最終的には職人による手作業で成型仕上げするため、1日につき1枚の棚板しか生産する事ができません。

下塗りと仕上げの 2 段階ある支柱塗装プロセスは、全てがイタリアの熟練職人によって行われます。プライマー(下地)塗装後の研磨工程さえも機械を使用することがなく、完全に手作業で行われます。

価格・仕様一覧